「置き場所に困る」「乗る機会が少なそう」「三輪車を買うなら、早い時期にキックバイク(ペダルなし自転車)を買った方がいい」・・・など、マイナスな意見も多い三輪車選び。

そもそも三輪車って、買うべきなの?
実際に、三輪車に乗ることでどんな力が身につくのでしょうか。
メリットとデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
三輪車のメリット
①体幹が鍛えられる
三輪車に乗るときは、揺れるシートの上で座った状態で姿勢を保つ必要があるため、体幹が鍛えられます。
体幹の保持は、運動だけでなく、立つ・座る・歩くなど日常生活における全ての動作に関わる大切な力です。
②バランス感覚が身につく
三輪車自体は自立していますが、カーブを曲がる・足で地面を蹴る・ペダルをこぐといった動作で、自然と体のバランスを意識するようになります。
③コントロール能力が育つ
ハンドルを動かすことで進行方向をコントロールする感覚を身につけ、空間認識力や方向転換の基礎が養われます。
④リズム感の育ちにもつながる
ペダルを踏んで車輪を回す動作で、脚力とリズム感が養われます。
⑤危険察知能力が育つ
「止まる」「よける」「見る」といった動作の習慣が、交通ルールや注意力の基盤になります。
⑥挑戦する楽しさ
自分の力で動かせることにより、「できた!」という達成感を味わい、自信や挑戦心が育ちます。
⑦種類が多くて選びやすい
小さい年齢から使うときは、転落を防止してくれるガードや手押し棒の付いたものを選ぶと「ちょっとそこまで」の移動手段としても重宝します。
もう少し大きくなると、腰ベルトに替えて自分で姿勢を保つようになり、やがてペダルをつける・・・というように、発達に合わせて使い方を変えられるものもたくさんあります。
さらにペダルが着脱できて足こぎとペダリングが両方できるものや、後輪の2つのタイヤがくっついてキックバイクに変身するものまで、バリエーションが豊かです。
⑧自転車への移行の助けになる
三輪車に乗ることでバランス感覚が養われ、ペダルをこぐ動き(ペダリング)やハンドルを操作する方法を身につけることができます。
幼い頃からペダリングやハンドル操作に慣れることで、自転車に乗るときに戸惑うことが減ります。

自転車に移行しやすくなるのは魅力的ですね!
三輪車から自転車への移行時のメリット
①操作に対する不安が少ない
ペダルやハンドル操作に慣れているため、自転車に移っても操作の学習がスムーズにできます。
②身体の使い方が身についている
重心移動、足の筋力、前を見る習慣など、体全体の使い方が自然と身についています。
③乗り物に対する親しみがある
三輪車で「乗る楽しさ」を経験していると、自転車に対してもポジティブな気持ちで挑戦できる。
④ブレーキや停車の理解が進んでいる
停まるタイミングや減速の意識がある子どもは、自転車でのブレーキ操作も早く覚えやすいです。
よりスムーズな移行のために
以下のステップを踏むと、二輪自転車への移行がよりスムーズになります。
- 三輪車 → キックバイク(ペダルなしバイク)
→ バランス感覚が大きく向上するため、二輪への移行にとても効果的です。 - 補助輪付き自転車 → 補助輪を外す
→ ペダリングは維持しつつ、徐々にバランスを学習できます。
三輪車のデメリット
①使用できる期間が短い
三輪車単体のものだと、使用期間が2~3年程度のものもあり「ほとんど乗らずに終わってしまった・・・」ということも。
そんな利用者の声を反映して、転落防止ガードや手押し棒付きで0~1歳から乗れるものや、キックバイクとしても使える2weyタイプのものなど、長い期間使用できるように工夫された商品が増えています。
②価格が高い
三輪車は7,000~10,000円程度のものが多く、キックバイクと同じくらいの価格になるため、どちらを購入するか迷う人も多いようです。
2~3歳頃に購入を検討する場合は、ペダルを後付けできるタイプのキックバイクが選ばれることも多いです。
③収納場所や持ち運びに不便
構造上小さくたたむのが難しいものも多く、保管スペースが必要になります。
また車に積みにくい場合もあり、移動にはやや不便と感じられることが多いです。
キックバイクとしても使える2weyタイプのものなどは、コンパクトで収納しやすいものもあります。
タイヤサイズ (インチ) | 適正身長 (cm) | 年齢の目安 (歳) |
---|---|---|
12インチ | 85~105 | 2~4 |
14インチ | 95~115 | 3~5 |
16インチ | 100~120 | 4~6 |
18インチ | 110~125 | 5~7 |
20インチ | 115~135 | 6~9 |
22インチ | 125~145 | 8~11 |
24インチ | 135~155 | 10~12 |
26インチ | 145~ | 12歳以上 |
おすすめ三輪車3選
のりかえ三輪車DX 押し棒付き

- 価格:約8,000円(税込)
- 対象:1.5~4歳
- 耐荷重:25kg
- 重量:約5.6kg
特徴
三輪車とバランスバイクの2WEYで人気の「norikae(のりかえ)」シリーズの中でも、一番売れているのが「のりかえ三輪車DX押し棒付き」。上品なフォルムと色合いが人気。4WEYで使うことができ、①初めは背もたれと股ベルトを付けてしっかり支え、押し棒での散歩。②自分でこぐようになると背もたれとベルトを外してペダルを付け、三輪車モード。③ペダルを外して2つの後輪をくっつけ、キッズバイクモード。④ペダルを付けて、自転車モード。三輪車としても、2通りの使い方ができて優秀で、前輪にはゴムタイヤを使うというこだわり。サドルの高さも少しだが調節できる。
評価
・三輪車とバランスバイクの2WEYで使えるものの中では、一番のおすすめシリーズ。とくに三輪車としての機能が充実しており、便利で人気のある商品だが、「バランスバイク」としての機能でみるとランキングは下がる。
・三輪車としても2WEYで使えて便利だが、腰ベルトだけだと不安な場合は、しっかりしたガード付きの「のりかえ三輪車GXガード押し棒付き(税込約9,000円)」も販売されている。屋根付きのものなどもあり、要望に合わせて選べる細やかなシリーズ展開も人気。
・最終形態で自転車モードになるが、公道の走行はできない。
三輪車とキックバイクの2wey

- 対象:1歳半~5歳くらい
- 重量:約2.9kg
- 価格:5,500円程度
発達に合わせて「ペダルなし三輪車→ペダル付き三輪車→キックバイク」の3形態で楽しめる2wey三輪車です。
サドルの高さやハンドルの角度を調整できるので成長に合わせて長く乗ることができ、キックバイクへの変形もボタンひとつで操作できます。
快適なクッション性のある発泡タイヤを使用しているため、室内でも乗れる上、空気入れが不要です。
手押し棒付き三輪車

- 対象:1~6歳くらい
- 重量:約5.4kg(総重量)
- 価格:9,000円程度
お散歩に便利な手押し棒付きの2wey三輪車です。
ハンドルとホイールが同じ方向に回転し、スムーズなステアリング(舵取り)ができます。
弾力性のあるタイヤが衝撃を吸収してくれるので、室内でも静かでスムーズに動き、空気入れも不要です。
小さく折りたたむことができるので、持ち運びにも便利です。
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