ミサンガとは、刺繍糸を様々なデザインに編んで作るお守りやファッションアイテムのことで、基本的には手首や足首につけます。
また組紐(くみひも)とは、複数本の糸を組み合わせ、束ねて作る紐のことです。
そんなミサンガや組紐を、段ボール(厚紙)と刺繍糸ですぐに作れます。
簡単な作業の繰り返しなので誰でも始めやすく、集中して楽しむことができます。
子どもたちが1本1本編み込んだものをプレゼントされると、本当に嬉しいものですよね。
父の日や母の日、敬老の日などの贈り物としても喜ばれます♪
用意するもの
・段ボールか厚紙:1枚(※1)
・刺繍糸:7束(※2)
・コンパス
・はさみ
(※1)10㎝×10㎝の大きさがあればOKです。
段ボールはできるだけ薄いもの、厚紙は厚めのものがオススメです。
(※2)刺繍糸は、束になっている5~6本を1束として使用しています。
ただ、1束そのまま使うと40本近い糸を編み込むことになり、かなり丈夫です。
「切れる」ことを想定したミサンガの場合は、刺繍糸2本取りで作るのがおすすめですが、細くて扱いにくい上、編むのに時間がかかります(後半の「2本の刺繍糸で作る場合」参照)。
使用する色は何色でもOKで、7色バラバラでも、数本色がかぶってもかまいません。
組み合わせる色によって、雰囲気がずいぶん変わります。
足首に結ぶ場合、大人用は約50~60㎝、子ども用は40~50㎝くらい使用します。
麻糸やミサンガ用の糸、レース糸などで代用することもできます。
また、ミサンガの製作キットもあります。
ミサンガのもつ意味
手首や足首に願いをこめて結び、自然に切れるまで身につけることで願いが叶うと言われており、「プロミスリング」と呼ばれることもあります。
切れる前にほどけてしまうと願いごとが叶わないとされているので、結び方には注意が必要です。
一般的には、しっかりと硬く結べる本結び(固結び)をすることが多いようです。
一度切れたものを保管したり、結び直して使用したりすることは逆効果になるので、速やかに処分するのが良いとも言われています。
また、使用する色や、つける場所によって、それぞれ意味があります。
使用する色に込められた意味
白・・・「浄化」「健康」「落ち着き」
黒・・・「意思」「魔除け」
赤・・・「情熱」「勝負」「勇気」
ピンク・・・「恋愛」「結婚」「女性らしさ」「調和」
オレンジ・・・「希望」「力強さ」
黄・・・「金運」「平和」「勉強」
黄緑・・・「友情」「優しさ」
緑・・・「癒し」「健康」
青・・・「仕事」「勉強」「リラックス」
水色・・・「美しさ」「爽やかさ」「笑顔」
紫・・・「才能」「忍耐」「思いやり」
茶・・・「家庭」
灰色・・・「仕事」
つける場所に込められた意味
利き手側の手首・・・「恋愛」
利き手と反対側の手首・・・「勉強」「仕事」
利き手側の足首・・・「友情」「勝負」
利き手と反対側の足首・・・「金運」
ミサンガのつくりかた
準備をするよ
①段ボール(厚紙)に、コンパスで直径10㎝くらいの円を描き、切り取ります。
②大体8等分になるように、5㎜くらいの切り込みを入れます。
分かりにくい場合は、線を引いてもOKです。
③中心に直径5㎜くらいの穴を空けます。
④必要な長さに切った刺繍糸を7束そろえます。
⑤片方の端を結びます。
⑥段ボールで作った型の中心に刺繍糸(結んだ方)を入れます。
裏から見るとこうなります。
⑦7束の刺繍糸を、それぞれ切り込みに入れて、準備完了です。
切り込みは8つあるので、一カ所は空いている状態になります。
編んでいくよ
簡単にまとめると「3つ目の糸を、空いた場所に移し替える」作業を続けるだけです。
詳しく見ていきましょう。
①切り込みのうち、一カ所だけ空いた部分を手前に向けます。
反時計回りに3つ目の糸、ここでは黄色の糸を動かします。
黄色の糸を外して・・・
空いている手前の切り込みに入れます。
②また1カ所空いたので、そこを手前に向けます。
反時計回りに3つ目の糸、次は赤色の糸を動かします。
赤色の糸を外して・・・
空いている手前の切り込みに入れます。
③また1カ所空いたので、そこを手前に向けます。
反時計回りに3つ目の糸、ここでは紫色の糸を動かします。
紫色の糸を外して・・・
空いている手前の切り込みに入れます。
・・・・・・以上のように続けていき、7回行うと糸が1周し、もとの配置に戻ります。
真ん中が少し編み込まれています。
10周すると、1㎝ちょっとくらい編めました。
あとは、これを必要な長さだけ編んで型から外し、最後に端を結びます。
両端の長さが合うように切りそろえて完成です。
手首や足首に結んだり、アクセサリーにしたり、自由に使うことができます。
2本の刺繍糸で作る場合
①刺繍糸の束から、好きな色を2本ずつ取り出します。結構大変です。
②まとめて結びます。
③段ボール型の切り込みに入れ、同じように編んでいきます。かなり緩みやすいので、とくに初めは慎重に進めましょう。
30周くらい編んで、ようやく1.5㎝くらいになりました。
④必要な長さを編み、最後に結んで長さを揃え、完成です。
気をつけること
①編んでいるうちに切り込み部分の糸が緩み、そのまま進めると出来上がりも緩くなってしまいます。
上から親指で押さえたり・・・
下から中指で押さえたりして緩まないようにすると、硬めに編むことができます。
②編んでいるうちに、下に垂れている糸が絡まってしまいます。
こまめにほどきながら進めていきましょう。
③気づかないうちに、どこかで間違えて編む順番が変わっていることがあります。
多少ボコッとなりますが、ほどける心配はありません。
これも手作り感ということで、あまり気にせず進めてしまってOKです。
④段ボールで作る型の大きさは、はっきり決まっていないので、コンパスがない場合はお皿などで型をとってもかまいません。
子どもが持つなら直径10㎝くらいがちょうど良さそうです。
また、8等分の切り込みも、多少場所がズレても大丈夫です。
ミサンガ(組紐)が集団での製作に向いているわけ
ミサンガ作りでは集中力や根気強さなどが養われ、出来上がったときには達成感を味わえます。
少し似た活動で、保育園ではよく冬に「缶編み」や「指編み」でマフラーを作っていて、子どもたちも喜んで取り組んでいました。
しかしミサンガは、マフラー以上に作り方が簡単で、しかも場所を取らず、使用する糸も短くていいので、経済的!!
刺繍糸の代わりに麻糸などを使用すると、さらに安く済みます(細めの毛糸で編んだこともあります)。
さらに、マフラーは編み目を落とすと大変だけど、ミサンガはちょっと間違えてもそのままスルーして作り続けても何とかなります。
少しボコッとするけど、ほどけたりすることはないので安心です。
大人が付きっきりじゃなくても自分のペースで進められるので、集団での活動にもピッタリなのです。
実際に、保育園や学童保育でも人気の製作あそびです!
ミサンガ(組紐)作りのまとめ
・とっても単純な作り方なので、低年齢の子どもさんも取り組みやすいのが魅力的です。
・楽しく取り組みながら、集中力が高まります。
・色によって意味を付与することができ、何より子どもたちの思いがこもっているので、プレゼントに喜ばれます。
・保育園や学童保育などのじっくり取り組む活動にも最適です。
・準備が簡単で安価なので、材料費の心配が少なく済みます。
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